日本のすがた・かたち

2011年6月7日
アマテラス-2 プロフィール

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アマテラスは今から2100年(2500年とも)ほど前にいた女性です。
住所は乗鞍岳のふもとの飛騨高天原宮村。
父はイザナギノミコト、母はイザナミノミコトです。
家族は弟のスサノウノミコトと4人家族でした。
父イザナギは飛騨王族の34代目にあたり、母イザナミ(那美)は出雲から政略結婚で迎えられました。
懐妊したイザナミが高山に出かけている時に産気づき生まれたのが長女ヒルメムチです。
その胞衣(胎盤)を埋めた所を荏名神社として祀りました。現在の高山市江名子町です。
本名はヒルメムチノミコトといい、亡くなってから712年に『古事記』が編纂され、それから天照大神と呼ばれるようになりました。
夫であったオモイカネノミコト(思兼命)との間に5男3女をもうけ、
その4代あとのひ孫の子サヌノミコトが神武天皇となったのです。
ヒルメムチは幼い頃から賢く聡明で、神通力に優れていました。
そのため父は、ヒルメムチに皇統命(スメラミコト)の位を譲りました。
弟のスサノウは、青年期に若気のあまり飛騨を出奔して、母親の里である出雲へ行ってしまいました。
亡くなった後の埋葬地は飛騨高山の位山で、位山は飛騨一之宮水無瀬神社のご神体となっているところです。ここに代々の皇統が祀られています。
現在は伊勢神宮内宮に夫のオモイカネノミコトとともに祀られています。今上天皇陛下から130代前の天皇家の祖先となります。
2000年来、天皇の即位式には飛騨の位山より位板(くらいいた)が献上され続けています。一位という名の木で作られたもので、今上天皇の即位式(大嘗祭)にその笏木が、糠塚喜一郎氏により謹製されています。
この弥生中期から飛騨と出雲のクニに摩擦が起きてきます。
その証がアマテラスを祀る伊勢神宮にあります。
伊勢神宮は2500年前からの歴史を孕んだ建築です。
私は、20年ほどその魅惑的な建築に思いを寄せています。
またヒルメムチに会いに行こうと思っています。
                                                             (写真 天照大神 八重垣神社蔵 )                                                                                                                                                                                                                                     


2011年6月7日