Sのプロジェクト
よく「私は地球環境を守る」という言葉を見聞きします。
どういう訳か、私はこのフレーズに少し戸惑います。
そして、(人間が地球を守るって、おこがましいよな…)と呟きます。
私たちは何時から「環境を守る」との言い回しをするようになったのか。
記憶では「日本列島改造論」なるものが世に出た頃からのように思います。
この時から先祖伝来の土地が札束と同じになり、つまり投機の対象となりました。
地上げ屋がはびこり、社会問題となった時期です。
以来、土地に対する私たちの考え方が大きく変わりました。
祖先が日本列島に棲むようになってから、つい数十年前までは自然の恵みをもたらす場所だった土地が、札束との関係でしか考えられなくなったのです。
これは歴史的な分岐点でした。
心ある人たちは、乱開発によって引き起こされる環境悪化を危惧し、保全運動をするようになりました。ナショナルトラスト運動なども始まりました。
しかし、経済や利益の名の下での運動は無力で、ただ声高に叫んでいるだけとなっているようでした。「力なき正義はただの理屈である」、と。
この名言が福島原発事故後でも発揮され、現在では各地で原発再稼動の動きも出ています。
私たちは「地球環境を守る」といえる資格があるのだろうか。
そういいながら地球にへばり付いて毒を吐き、破壊行為をするカビのようなものではないのか。
そうだとすると、私たちは声高に叫ぶのではなく、地球は守るものではなく、「自然のすがた・かたちに手をつけない仕組み」を作り、これ以上破壊行為をしないことに精を出すべきではないか。そう思います。
乱開発や自然破壊は道路を作ることから始まります。
地上で最も自然破壊行為をしているのは人間で、その人間は道を作り、開発することで自然の循環サイクルを破壊へと導きます。
何の用があって山奥まで道を作り、開発をするのか。私には人間の好奇心や利益欲にしか思えません。
リニヤモーターカー建設も日本の国土には不必要、と思うひとりです。
利益を得るためと環境保全は、二律背反の関係といえるものです。
人間が環境を守れる。土地で稼ぐ。ここに問題があるような気がします。
私は何をしているのだろうか。
大地が恵んでくれている木を使い、人が健やかに暮らせる建築を造ってゆく…。
これが土地のためになるのではないかと思って行動しているところです。
「Sのプロジェクト」の原点は、木と日本人にあります。
(太田)
写真 リニヤモーターカー(ウィキペディア)
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タマで~す。
海水浴は気持ちいいニャーン。
昨日ニューファッションで行ってきたニャーン。
土用波に気をつけてネ。
「Sのプロジェクト」は夏休みがありません。
関係者で知恵を絞っている最中です。
明日はセミ捕りで~す。
またネ~。