Sのプロジェクト
Sのプロジェクトは、「茶の湯のステージを木の建築でつくろう」というものです。
この趣旨に賛同したメンバー9名が「樵隠会」をつくり、造営の事業主体としての活動を始め、今月で一年になります。
その間、造営の計画案作り資金調達などを進めてきました。また現在は、経営の事業計画立案も進めています。
木の建築は、我が国における最も自然の理にかなった建築物です。
自然界に生かされていることを実感できる、唯一の建物といっても過言ではありません。
少ないエネルギー消費で、生活に潤いを与え、しかも長く使用に耐え、将来は文化財として次代のお手本となって行く可能性もあります。全国に明治時代以前の木の建築が多く遺っていることを見れば、それが分かります。
木の建築の何よりも良いことは、身の回りのものを手入れし、磨きあげることができることです。子供は家事の手伝いをし、身辺を清潔にし、火の用心をすることになります。
「不燃建築でなければ」、と言いますが、完全な不燃はありえず、人も人心も火事で焼けます。
困ることは不燃に慣れることで、用心ができなくなることです。
人間は、利益や安全や福祉を追求する余り、本来持っている優れた能力を退化させているのではないかと思います。もしかしたら近年、若年性認知症が多くなっているのも、これが原因のひとつかもしれません。
木の建築は、人間の本来そなわっている能力を怠けさせない生活の器ともいえるようです。
日本文化は古神道、日本仏教、皇室に象徴されますが、それらを生活域で実践体験できるシステムが「茶の湯」です。
この茶の湯のステージを造営し、日本人の優れた記憶を継承し、後に伝えて行きたいと思っています。
縄文時代から今日までの続いてきた木の建築を再生し、新機軸となる茶室の造営を目指す最初の予定地は、静岡県三島市としています。
公共施設の多くが木の建築で造られることを念じながら、プロジェクトを進めて参ります。
近くWEBサイトを立ち上げ、広く協力を仰ぎたいと思っておりますが、公式HPができるまで、当HPでお知らせして行くことになりました。
ご高評のほどお願いします。
(代表 太田)
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◆タマちゃんのひとりごと
「…全国に、木の建築がつくられるといいニャーン。子宝に恵まれそうだニャーン」
(タマちゃんはプロジェクトのマスコットキャラクター)