Sのプロジェクト
『唯耕心田』
広報の石川です。
今回は、少々個人的な内容になりますが…ご容赦ください。
先日、Sのプロジェクトの定例会議を行いました。
タイトルの『唯耕心田』は、その際に床の間に掛けられていた書です。
「ただ、心の田んぼを耕す。」
ここ最近、すこし元気のない人、寂しげな人、泣いている人と一緒にお酒を呑むことが続きました。
兎角世知辛く、ものすごいスピードで過ぎていく毎日です。人が心を亡くすのです。
じぶんの中に涌き出る「もっと」「こんなはずじゃない」みたいなものに苦しむときには、
もういちど、じぶんの心の田んぼを耕しなおしてみよう、と。
ざく、ざく、ざく、ざく、ざく、ざく。
ひと汗かきおわったころには、世界がすこし変化している気がします。
じつはずっと、その繰り返しなんじゃないかと、そんなふうにも思うことがあります。
ただ、じぶんの心の田んぼを耕す毎日。
世界はそこから変わっていきます。
明日もいい日にできそうです。
(写真は先日の樵隠会、Sのプロジェクト会議にて。)
追記
総務担当の佐々木です。
この書は太田代表が若い頃、人生に迷い、苦境に立たされた時、坐禅指導された太田洞水老師様が代表の目の前で書かれたものと聞きます。
「太田さん、あなたは物を創りだす仕事をしています。ですからいつでも心の田んぼを耕して生きて行くといいですよ」、と言われてこの書を下さったそうです。
代表はこの書を表具し、何か迷いや問題に直面した時などにこれを掛け、自分の戒めとしているとのことです。
「茶の湯のステージ」造営計画を粛々と進めている樵隠会メンバーの会合には、とてもふさわしい床掛物です。