新之介文庫だより

2010年1月4日
小説「和の心にて候(2)」は87頁まで進みました

文庫長の佐々木です。
   小説「和の心にて候(2)」は87頁まで進みました。
八丈島には僧を含めて5人。祭事まであと一カ月。
ここに集まった人たちは、何か見えない糸で繋がっている、
そして、利害に関係のないところで生きている、
        必ず成功する、茜は素直にそう思った。
夜陰に紛れてフクロウが鳴いた。身近なやさしい声だ。
     僧は確信した。
3日間の祭事は始まった。
  子どもたちがドット沸いた。
  見たこともない歌舞音曲の世界に導かれた。
  芸妓との遣り取りに大きく笑った。
  館内が揺れた。
熱海の地を選んだ僧。
熱海は日本のどこよりも、明るく輝く処。
そしてこの後の、七つの席の茶会は・・・雪乃さんは・・・


2010年1月4日