新之介文庫だより
2018年10月27日
近詠・句歌都々逸30
葉や落ちる 絶える時まで 合掌す
母想う 雲間の月に 残る声
紅月や 清池を照らし 忘却す
紫の花 一輪に 恋時雨
祈りあり 生ある日まで 落葉掃き
主は素敵よこの世の宝 言ってる先から金勘定
君の気持は知ってはいたが 知らぬ素振りの愛もある
コイ(恋)というからアイ(愛)って応え後はこうして風まかせ
「リニアなの…」だからダメって言ったじゃないの乗った途端にあの世往き
「古稀(・・)過ぎネ…」ドット疲れが溜まって抜けぬ もうお迎えが来る時間
お金も操も名誉もいらぬ 時の過ぎない日が欲しい
気持ち良いわと身をよじらせて 止めちゃだめよと「足の裏」
変なことしてオイタは駄目よ「アッ、ヤダ~!」止めちゃダメダメもっと下
地方に行ったら病気になった「病名は?」医者の話じゃチホウ症
「あら、元からだったじゃないの」
都会に行ったら病気になった「病名は?」医者の話じゃチカン症
「あら,満員電車ネ」
設計に 想いを賭けて 松葉かな
花堕ちる 音無く情け 友として
設計や 遠くの音に 耳澄ます
坐禅組み 正気の熱を 訪ねやる
称えあれ 縄文人の 円住居
2018年10月27日