新之介文庫だより

2014年9月27日
感想文・新たなジャンルへ

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新之介文庫の佐々木です。

 多くの皆様にご購読を戴いており、改めて御礼いたします。

そして、先週には新之介さんと親交されている大学の学長さんから、宮様にこの書籍が贈られたとのこと、これは本作りに力が入ったスタッフの成果でもあります。

 今回の感想文を送ってくださった柴山さんは、日本料理の粋を求め和食を中心に活動し、その幅は広く武道の居合いを始め、まさに達人。新之介さんとは茶の湯の茶事を通じて交流が始まったようです。

 

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     『伊勢神宮』を読んで    柴山崇志

 先ずもって著者が長年に亘り伊勢神宮はもとより、数多の神々を現存する資料、 口伝、 また現地での検証等を元に精査され、一冊の本に纏め上げられた事が素晴らしく、思い改めて尊敬致します。

 著者は最も魅力的な建築物は「伊勢神宮」と文中で言われています。

 魅力的であるとの言葉の裏には、建築そのものは無論ですが、それらを取り巻く長い歴史の中で、謎に満ちた神秘的な部分に多くの魅力を感じ惹かれたのではないでしょうか。

 読後、自分自身は恥ずかし乍らですが、数々の事を知る事ができました。

 ■創建建立の時期が定かでない。

 ■持統天皇より明治天皇までの1200余年の間、歴代天皇が誰も伊勢を訪れていない。

 ■皇室のルーツが飛騨にある。

 ■内宮正殿の建立位置の変遷。

 ■江戸時代まで活躍していた御師の存在。等々。

 稚拙な受け止めではありますが、私にとって新たなジャンルの勉強となりました。

 今年は式年遷宮の翌年。伊勢神宮はおかげ参りで賑わっているようです。

大勢の人々、老若男女を問わず参拝する様子は日本人として誇らしく思います。

 まだまだ日本も捨てたものではないと感じています。今一度『伊勢神宮』を読み返し伊勢の地を訪れる機会を得たく思います。

 この『伊勢神宮』に著者が更なる次の計画(Sのプロジェクト)に向けた根源を垣間見る思いがします。本物の意義が失われつつある世の中、「未来の国の宝としての残る本物の木の建築造り」を提唱されている先生の後世に伝えるべく思いの詰まった『伊勢神宮』を多くの方が読まれることを切望します。

 そして日本を深く感じて頂きたいと思います。

 (しばやまたかし 高級旅館・調理長 武道居合術師範)

 

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柴山さん有難うございました。

今後も皆様からの御感想をお待ちしております。

 また新之介文庫では現在電子出版の準備を進めています。

多くの方に読んで頂けることを願っています。

またお知らせします。

写真 柴山さんの茶道稽古風景(撮影 堀田晃子)


2014年9月27日