新之介文庫だより

2013年6月5日
『水晶殿改修記』-25 再開

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新之介文庫の佐々木です。

2011年6月29日工事が再開。

これまで中断期間が、約4カ月。そして完成時期が2012年5月31日と決定されました。

この間、当事務所では中止の不安を抱えながら構造の再計算や再設計など業務を続行。

建築家は「再開された時にすぐ仕事ができるように。依頼主に失礼がないように。」と。

 

中断4ヶ月の間に、事務所には中国の有名な仏教寺院からの計画依頼がありました。

太田は、「多分、水晶殿から離れることはできないな。」

なぜこのように言ったのか関係者には分かりませんでしたが、

再開してみるとその分けが…。

尖閣諸島問題も浮上し、(造営主が、水晶殿にとどまっているように、といわれていた)とのこと。

そして太田は、懸案の出版、『伊勢神宮』執筆の最後の追い込みが可能になりました。

 

そして再開。

上棟式を2011年12月と目標を定め、関係者が集結した。

しかしこの工期は決して余裕のあるものではなく、まさに小さくて巨大な建築「水晶殿」。緻密な計画が求められることは、何も変わらない。

構造体をなるべく早い時期にまとめ、その後の仕上げ工事につなげないことには・・・。

そしていち早く、放射能対策と言う、新たな問題にも取り組まなければならない。

毎週2回の定例会議の内容はぎっしり。

その課題を整理しながら工事を進めつつ、この建物についての情報を発信するため「Web」を作成、ホームページの準備も始めることに。

「水晶殿現場だより」を開くことになったのです。

水晶殿の存在を広く知ってもらうために。

(写真 解体が再開された水晶殿内部)


2013年6月5日