新之介文庫だより
2017年7月22日
小説『知音』
新之介文庫の河嶋です。
ただいま、新之介先生の小説「知音」の電子書籍化に向けて動いています。
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小説「知音」
亭主は故人に思いを馳せ、追善供養の茶事を催した。
茶事には故人と親交のあった禅僧を正客に五名の客が招かれた。
故人が引き合わせた『巡りあい』により、この日の茶事は思いもかけない再会の場となった。
人は相逢うて、そして別れ、
別れて、そしてまた……
絡み合う人の縁、心の動きに揺られながら、繰り広げられる茶事の描写が琴線に触れる。
物語を追うほどに、和の心がちりばめられた茶事の空間にこの身を置いてみたくなる。
一期の茶事が紡ぎ織り成す、邂逅の物語。
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「茶事ほど面白い遊びはない」と、和の心にて候の中で新之介先生が書かれています。
そんな新之介先生が小説の舞台に選んだのは、茶事の二時。
茶事の空気に触れたことのある方にとっては、”あの時”の感覚を呼び起こす描写が。
未だ茶事を経験したことのない方にとっては、未知でありながら心を躍らせる指南書のような。
読みだすと引き込まれる。
和の心が息づく、太田新之介ならではの世界観が広がっています。
発行まで、今しばらくお待ちくださいませ。
画像:小説の題名となった茶杓「知音」と表紙カバー未採用の2作品
2017年7月22日