新之介文庫だより
2012年10月7日
『水晶殿改修記』-2 隧道
新之介文庫の佐々木です。
会館から水晶殿に通ずる、隧道(ずいどう・トンネル)は直線ではありません。途中まで行き先が見えません。
当時、造営主は掘り進んだ3分の1ほどのところから曲げるよう、指示をしたと聞きました。
そして、水晶殿までの神秘的な空間を経て、一気に相模湾の眺望が開ける……
この隧道の軸線は、水晶殿円形ホールの中央北にある「控之間」の中心にピタリと繋がっている。
円形ホールを扇とすれば、この中心が要にあたります。
隧道は、巾6尺 高さ7尺 全長120メートル余で、掘削の工程では難しいところがあったといわれています。
高さがないせいで、隧道から出た時の解放感がすばらしいと、いつも思います。
山の中から突然、相模の海に至る…というわけです。
水晶殿の改修設計途上、太田は隧道調査の際、この隧道で一晩座禅を組みました。
私には分かりませんが、ここも水晶殿と同じように磁場を感じる、パワースポットのようです。
(上 水晶殿完成写真2012年6月 下 隧道調査写真 2008年8月)
2012年10月7日