新之介文庫だより
2012年9月26日
『水晶殿改修記』-1 私の第一歩
新之介文庫の佐々木です。
熱海駅からすぐ、熱海瑞雲郷、そしてMOA美術館。広大な敷地に圧倒されます。多くの建物もありますが、四季折々の風情は、さすがは瑞雲郷と言われるものを感じさせてくれます。
私は何年も前に行ってはいたものの、ここ「水晶殿」への第一歩は、ほんの数年前のことでした。
緋絨毯の床に座し、円形サッシの解放感と眺望、造営主はどんな人物なのか、どうして・ ここに・・・ この建物が、などなど思いをはせたことを、今でも思いだします。
造営主の思いをつなぎ、新たな「水晶殿」再生にどう向かい合っていくか、その改修工事に着手することになつたのは、この後でした。
私は、建築家太田新之介から見聞きしたこと、そして関係の皆様からなどの情報等々、この建物の改修に関することを、メモとして描きためたものがあります。この後、そのメモを中心に、エピソードをまじえ、『水晶殿改修記』を連載してまいりたいと思います。
(写真 瑞雲卿の改修前「水晶殿」(右の円形の建物、左奥はMOA美術館 MOA商事提供)
2012年9月26日