新之介文庫だより
2011年12月25日
『水晶殿』-29 建築とは何か
新之介文庫の佐々木です。
「建築とは波動体である。
その波動のエネルギーによって、
生きとしいけるものに、大きな影響を与える」
水晶殿を造営した造営主は、
「美しいもので人心を育て、美によって品性を高める」と言った。
そして、箱根の強羅に名園を築き、名建築を、
熱海瑞雲郷には会館と共に、水晶殿を象徴的な美の結晶として造営。
著者が水晶殿の赤い絨毯の上で、導きだした答えは、
その建築がどのようにして造られていたかということで、
そこに関わる人間(生きもの)はその波動によって
生命としての健やかな再生を繰り返す、いわば再生装置となる・・・と。
この時、水晶殿の眼下に広がる景色は、無音で微風が著者の頬を撫ぜた。
2011年12月25日