2011年12月4日
『水晶殿』-26 絶景に呼吸する
新之介文庫の佐々木です。
この建築は生きていて呼吸している・・・
著者は、ある日、半円状のサッシュが全開されたホールの中心に座る。
陽光が燦々と降り注ぐ相模の海がゆらゆらと動きだし、
水晶殿に近づき、吸い込まれるかのような、
そして、また出て行くことを繰り返す。
「大気」が動いているのでは、とその時感じた。
造営主はその積りでこの水晶殿を造ったとしか、、、。
水晶殿が景色を喰べて、中で人がそれを味わう。
誰がこのような情景を想像できただろうか。
あれから60年経った今、またこの情景が再生されようとしている。
(写真 水晶殿完成模型)
2011年12月4日