2011年11月18日
『水晶殿』-22 天地のエネルギーの中で
新之介文庫の佐々木です。
一行は水晶殿の半円形状の開け放れたサッシュから
相模の海を眺め、
燦々と降りそそぐ天地のエネルギーの中にいた。
著者37歳、この時案内をした一行の
「オーッ」という歓声と、
快晴を思わせる顔に変わった方たちの情景、
それは、今でも忘れられない。
それから三カ月後、著者は歴史的な仕事に就くことになる。
臨済宗妙心寺派の名刹「岐阜・瑞龍寺僧堂」伽藍の再建だった。
昭和から平成にかけて完成まで12年の歳月を要した。
ホールで共に浴びた陽光と、エネルギー。
今でもその感触は変わることなく続いている・・・
(写真 上「水晶殿」 下「瑞龍寺」)
2011年11月18日