新之介文庫だより
2011年8月27日
『水晶殿』-7 連なる火山のカルデラの中腹に
新之介文庫の佐々木です。
伊豆半島の東の付け根にあたる相模湾。
この背後に連なる三つの火山。
火口の中心は、沖に浮かぶ初島にかけての海中。
熱海はそのカルデラの絶壁の中腹にある。
だから日本有数の温泉地でもあり
良質の石材産地で、小松石とよばれるものもあります。
この石は、江戸城の石垣として、ここから海路で運ばれました。
水晶殿の建物の背後にある石垣にも、
「月の形」のデザインで使われております。
しかも高度な手仕事です。
その石は、すべて熱海瑞雲郷の敷地内から出土したもの。
石垣だけではなく、様々な所に使われたようです。
造営主の深遠さ・・・
そこここに在ります。
(写真 相模の朝の光)
2011年8月27日