★中国元・青花鳳凰文壷14世紀初頭

□作品説明

【時代】　14世紀初頭
【出土地】タイ・オムコイ（1999年）
【特色】　中国元代景徳鎮窯の青花鳳凰（牡丹）文長頸壷。青花の白眉ともいえる大型で圧倒的な美しさを漂わせる作品。
文様は口辺から雷、菊、宝相華、牡丹、鳳凰、蓮弁に葉形。全体は濃密な文で埋められている。
底はベタ底。想像以上に重量がある。

□元青花の特徴
１．大型で圧倒的な存在感
２．重厚で想像以上の重さ
３．厚く深みのある藍色（回回青・コバルト呉須）
４．全面に施された斬新な文様
５．純白で特上質の磁器土（高嶺・カオリン）
６．青味がかる透明釉（宋代青白磁〈影青〉系の釉）
７．高度で洗練された形成、画法、焼成技法
８．露胎部と施釉部との施釉の際が水平で美しい
９．形成時の上下を繋ぐ接続痕
10．露胎部は火石紅といわれる赤褐色
11．独特な高台の内刳りとベタ底の形状
＊本作品は以上の特徴をほぼ具備している。

【作品の状態】経年変化は僅か。肩に窯キズが二カ所有る。
【評価】　優品
【その他】中国陶磁史上貴重な作品で、元代の芸術性を鑑賞できる逸品。
★太田新之介編著『東南アジアに渡った・元明のやきもの』（里文出版2003年刊）
131頁　№146記載の作品＊ご要望により作品証明書を発行します。
【洗浄】　済み
【サイズ（ｃｍ）】口径：15.8　　胴径：33.8　　底径：20.0　　高さ：40.2
【重量】約8.0㎏

ギャラリー珎玄齋　お問合せメール　g-chingensai@wanococoro.org

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