新之介文庫だより
文庫の佐々木です。
新刊「水晶殿」は多くの皆様よりご予約を頂いております。
改めまして御礼申し上げます。
そして各方面から反響があり、その中から寄せられたメッセージを
少しずつご紹介させて頂きます。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
6月3日 熱海市 及川さまよりのメッセージ
「水晶殿」の建築的容量を超えた、地球、宇宙にまで及ぶ広がり。
「水晶殿」の建築的実年代を超えた、天地創造からの歴史。
獣でありながら、美しさを求めるという相反的本質を持つ人間。
その人間を、美しき波動の中で浄化する装置とも言うべき「水晶殿」。
「水晶殿」を、「近代、熱海の桃山という地に建てられた、
120坪あまりの小さな展望施設」という貧しい捉え方をしていたとすれば、
この書は、その近視眼的な枠を取り外すのに、充分なインパクトを持って
せまってきます。
この書を通して、建築に美しさを求める、太田先生の一貫した
建築家としての生き方や哲学と共に、「水晶殿」という建築物の秘めたる
魅力の数々を、垣間見る事ができました。
「熱海は地球のパラダイス」
この如く、造営主岡田師は、水晶殿を中心としたこの瑞雲郷を、
天地創造からの計画と位置づけ、広く世界の人々が集う事を願い、
天国の型として造営されています。
著者自身は、この地に縁(ゆかり)ある人として、
郷土への愛情と深い探求心、そして高い審美眼をもって、この
位置づけを体感されたのだと思います。
著書のあとがき、最後の一行に
「建築は恋愛である。」とあります。
まさしく太田先生(著者)は生涯を通じて、「水晶殿」に恋い焦がれ、
建築の中に神秘探求を重ねられ、建築を通じて宇宙意思を感得されて
いるのだと感じました。
そして、その営みを経て目指す頂(いただき)にあるべき姿が、
水晶殿の造営主の本意と共鳴していると、実感いたしました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
この他にもメッセージをお寄せ頂きましたが、
読者の皆様の受け取り方により、さらに著者の思いが広がりそうな
そんな気配が、新之介さんの周辺に・・・
発刊まで多くの時間をさき、ご協力頂いた皆様の思いに
漂い始めたような気がします。
私はというと、
幻想的で美しいカバーデザインをして頂いた北川 正さんの
静かなパワーにも、感銘を受けています。
皆さまからの感想をお待ちしております。
ご感想のお寄せ頂く先は、
新之介文庫 佐々木広志 mellchan123@ybb.ne.jp
どうぞ宜しく。