Sのプロジェクト
茶庭を露地といいます。
茶の湯では茶庭の露地は外部空間で、茶室の構成要素のひとつです。
待合の露地口から出る時、露地草履に履き替えます。足が地面に近くなることで日常とは違った感覚になります。
飛び石を渡ると、忘れていた昔のことなどを思い出します。
さあ、これから席入りするぞ、という期待感に胸がおどります。
ワラで編んだ 草履が活躍する数少ない日本の空間です。
露地口から露地門を通り、腰掛に進みます。
腰掛でしばし露地の風情を愛でます。
いよいよご亭主がお迎えに躙口(にじりぐち)から出てきます。
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自問答002
◆変質
土を変質させると人間も変質する。薬物や放射能汚染で土を殺すと人間も殺される。
◆地球の厚み
地上を覆っている約18cmの土の上で我々は棲息している。
◆質量
草も木も人も動物も金銀も水も空気もニュートリノも質量をもった自然といえる。
◆実感
「生きている」実感は人によって違う。しかし「死にたい」という実感は同じといえる。
◆長生き
三百年の巨樹を観ると「人生には意味はない」と思える。木の方が長生きだ。
◆水中ポンプ
巨樹に耳を寄せるとゴーと音が聴こえる。巨樹は水中ポンプだ。
◆契約書
殺しあう民族間には契約のため文字が必要だった。縄文人には要らなかった。
◆芸能界
この世に芸能は必要で文化といえるが、芸能界にはまったく興味はない。
◆文字で考えている
人は文字がある故に苦しむ。文字がなかった頃の人たちは健やかな人生だったはずだ。
◆露地
露地の往来は愛別離苦、人生そのものだ。