今日はクリスマスイブ。

毎朝、神棚や仏壇に手を合わせているものとしては、違和感のある祭事だと思うが、そうでもない。

生来のお祭り好きということと、キリストに好感をもっているせいだと思う。

ヒンズー教の神様がインドから中国や朝鮮を渡り日本へ輸入されると、正月に活躍する七福神となるように、日本人は途轍もない文化消化能力を発揮して日本化してしまう。しかもこの化学変化は大変質が高いのだ。

私はクリスマスで西欧の営みに思いを馳せ、除夜の鐘で先祖や仏縁者を思い、ご来光で大いなるものを感じる。
この習慣は長く続いている。

明日は讃美歌を歌い、大晦日はごお経を上げ、元日は祝詞を奉ずるが、実のところ讃美歌はいつの間にか、小田和正となりカラオケ演歌となり、はた迷惑な状況となることは必定。

それでも年末から年始は、私の精神の柱を確認する重要な一週間となっている。

「諸人こぞりて」か「ホワイトクリスマス」か「サイレントナイト」か、いずれにしろ怪しげな英語らしき言語が飛び交う祭日ではある。

祝詞奏上が一番性にあっていると自負しているのだが、誰かいいといってくれないかなと思い、初詣で買うお札が有難いと毎年思う年末である。

（写真　イタリア　サンタポリナーレ・イン・クラッセ聖堂）

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