日本のすがた・かたち
2014年10月4日
「熱海百景」展
静岡県熱海市の風景を描いた、絵はがき「熱海百景」展が始まります。
10月10日から同市の澤田政廣美術館での特別展です。
画家の酒井恵理子さんは絵本「ソーじいじのわっしょい」の絵を描いてくれた方です。
私が彼女に依頼したきっかけは、年賀状に描いてあった干支の動物の絵でした。
毎年頂いていた数百枚の賀状の中で、彼女からのものは際立っていて、とても印象的でした。
卯年の賀状は、「ウサギの目が何かを話している」と思い、他の動物も何かをつぶやいていたのです。
絵本「ソーじいじのわっしょい」は、和の心を子供たちに伝えたいとの思いで書きました。
彼女はその期待以上の自身の世界観をもってそれに応えてくれました。
熱海市内の小学校や図書館に寄贈したことは良い思い出でとなりました。
今回の個展で披露される絵はがきの原画には、自身が観た心象風景が懐かしく展開されています。
温かく、優しく、思いおもいの思いを秘めた人ばかりが登場しています。
あなたもきっと、何もわだかまりのなかった頃の自分と出会うことでしょう。
私は彼女の描く心の温もりに、日本人が育んできた穏やかな空気を感じます。
これからの活躍をとても楽しみにしています。
写真 斉藤栄熱海市長に絵本贈呈の酒井さん(2009年11月)
2014年10月4日