日本のすがた・かたち

2014年3月24日
春の小川

-20.JPG私はデスクワークに疲れるとよく散歩にでます。

コースは3つに別れていて、その日の気分で変わることになっています。

今日のコースは古刹の禅寺から小川沿いに歩く約1時間コースでした。

 

見上げると彼岸桜は満開、ソメイヨシノは待っていたかのように綻び始め、足元のタンポポが一斉に咲きだしていました。

大量に舞っているはずの花粉さえ考えなければ、嬉しい春の午後でした。

 

この小川に沿って歩く時、毎年のように小学唱歌の「春の小川」を口ずさみます。

 

 春の小川は さらさら行くよ 岸のすみれやれんげの花に

 すがたやさしく 色うつくしく 咲けよ咲けよとささやきながら

 

本当に春の小川はサラサラと流れます。

私はこの歌を唄いながら、ある光景を想像します。

大人が男の子には「強くなれ」。女の子には「優しくなれ」と育てる光景です。

 

先人は、「男子は弱く」、「女子は強し」、との自然の法則を知っていたため、男子には強くなるように、女子には優しくなるように、と教え諭してきたのだと思います。

 

20140324.JPGある程度長く生きていると、この自然の法則が身に染みて分かり、今更のように納得するこの頃です。

そういえば「鬼嫁」という言葉はあるが、「鬼婿」との呼称はないし、「鬼婆」や「鬼夜叉」、「鬼子母神」なども殆んどが女性の異称です。

 

私はこの世で物事を成す時は、女性の力がなくては成就しない、と看破しているひとりです。「天地は陰陽により動き、陰陽は万物を生ず」の喩えです。

 

現在取り組んでいる「300年プロジェクト」には、この陰陽の理に沿った動きが出てきています。

春の小川の詩のような「すがたやさしく 色うつくしい」人たちと一緒に手を携えて、行動を起こして行くことはとても楽しみなことです。

 

現代の平成標語「弱き者汝の名はオノコなり」。実感する昨今です。

 

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2014年3月24日