丹波沓茶碗 銘「八風吹不動」(はっぷうふけどうごかず)
火を止める前に引き出した丹波茶碗である。
他の作品に比して堂々と静止している姿を感じる。
「八風吹けど不動」この一言が脳裏に浮かんだ。
八風とは仏教の修行にいう「四順(しじゅん)」と「四違(しい)」のことをいう。 人間の苦しみの元となるとされ修行の妨げになるといわれるものだ。
私淑した禅僧は眼の前でこの一行をよく揮毫された。
派手さはないが静かな佇まいが好ましい。
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