イベント情報, 太田新之介作品集

2022年2月5日
丹波 沓茶碗 十二作の内-1

我等祖先は縄文時代から土を火で焼くことに挑んできました。野焼きという素焼きの技法です。
古墳時代になると高温で焼く須恵器が出て、以後施釉しない焼きしめ物が今日まで作られてきました。
焼き締めの魅力に惹かれた私は、伊賀や備前に勤しみ、数年前から丹波の原土による焼き締め茶碗に挑戦していました。
土が火の洗礼を受けて異次元の物に変化する美しい様を見て来たことによります。

年末から2022年の正月にかけて焚いた窯から、その理想とする12碗が出でました。
快哉という他はない作でした。

窯出しの日に丹波茶碗はこれをもって了とし、喜寿祝い12作とすることにしました。

 

丹波茶碗 十二作の内-1

 

丹波茶碗 銘「土魂」(つちだま)

手にした時、これは土の魂だと思い即座に銘を付けた。
姿、焼き上がりの良さ、自然灰の景色共、想像を超えた一碗。

ズッシリ重い。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


2022年2月5日