日本のすがた・かたち

2021年7月7日
人災土石流

7月3日、熱海市伊豆山で土石流が発生しました。

場所は日頃通っている場所で、知人も巻き込まれと聞き気を揉んでいましたが、2日後に無事ということが分かり安堵したところです。
現場では4日経った今日も捜索が続き、安否を願う方々の悲痛な姿の映像を見ると胸が痛みます。

 

気象など自然現象による災害は人間がこの地球上に棲んでいる限りなくなることはありません、が、ひとついえることは、自然形に反した人工的な形状変更には必ず人災という結果が付いて回るということです。

建築を創る仕事をしている自分は過去の失敗も踏まえ、このことを肝に銘じています。

現在取り組んでいる仕事も、地盤の変形を極力少なくする設計を目指し、構造設計家と連携を密にしているところです。
なるべく自然が造った地盤に手をつけないように…と。

 

2日は土砂降りの中、近くの川の増水を見て回りました。
何時もの散歩コースにある滝は恐ろしいほどの水量で、近寄ることもできず、只自然の猛威にひれ伏すばかりでした。

災害に遭うと、何事もなかったように人は逝きます。

老少不定、この世に命あるものの定めです。

「今ココ」を生きる、と改めて思う日々です。

救助にあたる方々に心から感謝しつつ、安否不明の方々が発見されることを願いつつ…。

 

 

 


2021年7月7日