日本のすがた・かたち
新型ウイルスで世界中が混乱しています。
由々しき問題は、今日ニュースにでた「新型ウイルス対応医師らが職場で“バイキン”扱いさえている件です。
目に見えない敵には不安と恐怖をかきたてられるものですが、「オイ!そこまで地に落ちたのか!」というのが私の実感です。
自分が、医師に対応してもらったら、まさかそうできないだろうし、ましてや医師の家族までそのような扱いを受けているとなると、何をか言わんということです。
医師は何も好き好んで対応しているのではなく、職業としての務めを果たしているのであって、非難されることなどないはずで、むしろバイキン扱いしている輩を隔離した方が理にかなっているというものです。
先人は「他人様に迷惑をかけないように」、と教えてきました。それが、皆が和み暮らせる原理原則のひとつでした。それがこの有様とは・・・。
私は「日本のすがた・かたち」は何か、との問いから、先人の知恵や生きる術に教えられてきましたが、今に至り、この「バイキン」扱いする人たちのすがたは想像できません。多分、自分さえ良ければ他人はどうでもいい、と自制心を失っている人たちのような気がします。
世の中が混乱し、自分勝手が大手を振って闊歩するようになると、人の精神は病んで行きます。是非、自制して頂きたいと願うものです。
私はというと、持病?の自閉症と適応障害が幸いして、現在はなるべく人に会わないようにしています。
現在、濃厚な接触をしたい人もいますが、今はガマン、ガマン。
自分のできることは、マスク、アルコール消毒、うがい、手洗い励行、人混みを避けること、そしてジッと我慢して、ウイルスが人に悪さをしないように待つだけのように思います。
何処にいても、注意しても罹る時は罹るし、眼に見えないウイルスには文句はいえないようです。
多分、新型ウイルスは人の世を劇的に変えることになるように思います。
人もウイルスも大きさの差はあっても、地球上の生きものに相違なく、「他人様に迷惑をかけないように」と生息できるようにする他はないようです。
ウイルスは人間に何かを教えているように思えます。
画像:東京マラソン(共同通信)