【GTS】★ 中国元・青花人物文梅瓶14世紀初頭

□作品説明
【時代】　14世紀初頭
【出土地】タイ・オムコイ
【特色】　　中国元代に景徳鎮窯で焼造された大作の青花人物文梅瓶。
全体は古色が付き、やや暗色。絵柄は元曲「西廂記」に題材をとった作品で、月下、女主人が娘の恋愛を知ろうと侍女に鞭を振る場面。向面にその娘がいる。
ヴィクトリア&アルバート美術館に高さ34.6センチの類似作品がある。
底はベタ底で露胎。想像以上に重量がある。
□元青花の特徴
１．大型で圧倒的な存在感
２．重厚で想像以上の重さ
３．厚く深みのある藍色（回回青・コバルト呉須）
４．全面を埋め尽く斬新な文様
５．純白で特上質の磁器土（高嶺・カオリン）
６．青味がかる透明釉（宋代青白磁〈影青〉系の釉）
７．高度で洗練された形成、画法、焼成技法
８．露胎部と施釉部との施釉の際が水平で美しい
９．形成時の上下を繋ぐ接続痕
10．露胎部は火石紅といわれる赤褐色
11．独特な高台の内刳りとベタ底の形状
＊本作品は以上の特徴をほぼ具備している。

【作品の状態】　参考のため、「出土時に近くの川で土を洗い流した作品をそのまま将来したもの。瓶中には当地の土が残る。経年変化で古色がつく。
再洗浄されると美麗な状態が望める。
【評価】　完品

【その他】中国陶磁史上貴重な作品で、陶工の高い芸術性を鑑賞できる逸品といえる。

★太田新之介編著『東南アジアに渡った・元明のやきもの』（里文出版2003年刊）
92頁記載　№093作品＊ご要望により掲載作品証明書発行可。

【洗浄】　水洗い済み
【サイズ（ｃｍ）】　口径：7.2　胴径：27.5　底径：15.5　高さ：43.5

【重量】約８㎏

作品の状態　未使用に近い

お問合せメール　g-chingensai@wanococoro.org

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