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2017年4月3日
トホホの試し焼き

IMG_3307.JPGのサムネイル画像アバンギルドの試し焼きはほぼ全滅でした。

トホホの窯出しは寒さが身に沁みました。

 

高温の窯とは聞いていましたが、想像以上で、丹波の原土を使ったものは何ひとつ原型を留めていませんでした。

9個の内使えるのは3個でそれも今ひとつで、黒泥の茶入が辛うじてひとつという有様でした。

 

丹波の茶碗がヘタリ、黒泥茶碗とくっ付いたのを黒茶碗の方だけでも助けようと思い、上手く切り離そうと考えましたが、まてよ・・・。

(せっかくくっ付いた仲なのに、別れさすことはないな・・・)

私の恋愛観が思い止めました。

(焼けは悪くないので、このまま使える道はないか・・・。)

(これを使えばまさにアバンギャルドではないか!よーし、くっ付いたまま濃茶茶碗に使ってみるか!)

 

IMG_3317.JPG濃茶を練り、喫みようは客にお任せするのも一興かと・・・。

 

焼物の難しさは窯から出てくるまで分からないところで、置く位置や火加減、薪の種類、焼成時間などによって成否が分かれます。

今回は丹波の原土のものが強い火力によりへたってしまい、入れることが無理という窯でした。これを教訓に、次なる8月の富士川の窯で焚くものを作り、工夫して入れてもらうことにしました。

 

アバンギャルドとは伝統に新しい工夫を重ねて行く所業。

私にとってのアバンギャルドとは「用と美」の最先端ということになります。

 

さあ、新しい濃茶点前を開発してみよう。

 

 


 


2017年4月3日