新之介文庫だより

2019年1月26日
近詠・句歌都々逸35

 

物持たぬ 足どり軽し 富士の雪

 

枯葉踏みしめ 幼心 手を繋ぎ

 

涙して 夜のしじまに 夢を追う

 

君の胸 あったかい明日も 生きられる

 

〽 アナタ認知か 果てまたボケか 認知してない 子が二人

 

〽 お前タコだな アンタはイカよ 何時も吸いつく 仲だもの

 

〽 二人認知を してるじゃないか ボケた振りして なにょしてる

 

〽 認知してねと 彼女に言われ 認知症だと 鼻ほじる

 

〽 若い振りして 頬紅塗って 入歯落とすな 初詣

 

〽 年寄り夫婦が 手を取り歩く ガニ股歩行も 乙なもの

 

〽 老いて朽ちるは この世の定め せめて逢いたや 彼のひとに

 

〽 プーチン近平 トランプさんの 哀れな末路が 眼に浮か

 

〽 「コツコツと・・」道を歩んだ 人だけ見える 近づく光 黄泉の国

 

〽 冬のひとり寝 寒々しいが 夢の逢瀬で 火と燃える

 

〽 「人の世は」裏と表の見せ方加減  たまに見せよか 斜め横顔

 

〽 裏と表と 斜めで攻める 気持ち吉野の 山桜

 

〽 お金も着物も 車もいらぬ 主のハートが ただ欲しい

 

〽 ジングルベルを 歌って直ぐに 除夜の鐘撞き 初詣「ほんに日本は謎の国」

 

人生は 不思議なりけり また明日も不思議不思議と 言うて生きるか

 

建築の 謎解き参る 五十年 面白きかな 天地の間は

 

 

 

 


2019年1月26日