イベント情報
佐々木です。
この日は小雨模様でした。
「星に願いをかけ」露地の笹の葉に短冊をかけて、連客の方とともに二刻を過ごしました。
寄付待合の床には七夕にちなみ、画賛がかけられていました。
絵はご亭主の新之介先生。賛は小野田雪堂先生。縦に描かれているのが天の川。
「銀河花外転」(花の咲くあたり、目を転ずれば向こうには天の川が)という言葉。
花の咲くあたりから、銀河までの距離。余り目先のことに囚われないようにと教えているとのことでした。
床之間には「啐啄同時」が掛けられておりました。
書は、岐阜の瑞龍寺の清田保南老師様の墨蹟。
「雛と親鳥が同時に殻をつつく」。その時が同時でなければ雛は死んでしまう・・・。
物事は機(気)が熟さなければ成就しないとの禅語とのこと。
新之介先生と老師様とのやりとりのエピソードから書かれたものと席中で伺いました。
懐石料理は、樵隠会メンバーの柳生の庄の調理長柴山さんによるもので、お弟子さん五人を連れて作ってくれました。
心がこもっていた料理は忘れられないものとなりました。
当日の茶事のどこを取っても、ご亭主はじめ招く側のおもてなしの思いが伝わり、招かれた幸運を思いました。
招かれた皆様も喜ばれたようでした。
これは初めての正客をさせていただいた私の感想です。
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ご案内
9月から太田新之介先生の名建築、茶室、茶の湯などを通した「日本のすがた・かたち講座」が始まります。
各所で行いますが、第一弾は熱海・「水晶殿」で決まりました。
毎月1~2回の集まりについて、また詳しいご案内をさせていただきます。
皆様のご参加をお待ちしております。