イベント情報
佐々木です。
11月26日水曜日の午後、FM放送「ボイスQみしま・かんなみ」のゲストを迎えてのコーナーに建築家・太田新之介が出演しました。
この日は小雨模様。全国に届くには、電波の状態が心配されました。
放送時間は約20分。パーソナリティーの佐藤孝子さんから、このほど発刊された太田新之介著「伊勢神宮」について、まずは表紙の紹介から始まりました。
この本は、なぜ、20年の歳月を経て発刊されたのか・・・。
著者は21年前、先の遷宮の際、神宮を訪れ参拝をした。帰りのバスの中からこの伊勢の地の風景を見ていると、なぜここが、1300年前に選ばれたのか。
当時は今とは違い、相当の僻地であったはず。
著者の疑問がここから始まり、
何かそこには事情があったはずだ・・・。
その後「天皇家のルーツは、飛騨にあった」という情報を入手した。これは口伝といわれる「飛騨の口碑」との出会いであった。
これは山本健造という方が、この言い伝えを書物として世に出したものである。
著者にはこれまで多くの疑問があった。しかしこの口碑によって、日本の神話などで伝えられている、多くの謎が解明された。
調査はさらに膨らみ、現在建てられている内宮の正殿の位置は、かたちは、そして規模は・・・。
20年掛けて調べた結果、そのすべてが違うこと分かってきた。
これは、神宮のイメージを変えることになる。
これが表紙のサブタイトルになった。
千三百年 再生をくり返す 奇跡の建築 その始原は 『荒祭宮』にあった。
日本人の精神性について、新之介さんは折に触れ語っております。
古神道、日本仏教、皇室の三つ、それに茶の湯を加える。
書籍「伊勢神宮」のなかに書かれていますが、この茶の湯のステージを三島に造ろうという計画があります。
その建築は100年、いや300年使うことができる木造で、
全国から集まった若い人たちが、新之介さんと寝起きを共にし、日本人にしかできない、伝統の継承を具現する。
森林国日本。 そして三島は富士山があり、水もある。
木の建築を主に、設計監理をしてきた新之介さんが、全国どこへでも造ることのできるこの計画を仲間と一緒に進めています。
今後は、若いメンバーたちを中心に、この番組に出演してお話ししようという予定です。
パーソナリティーの佐藤さん、ありがとうございました。
写真 伊勢神宮 内宮、外宮全景