新之介文庫だより
新之介文庫の佐々木です。
静岡県内の図書館に訪問しました。そのなかで先日は、静岡市が合併してからできた新しい区役所のそばの南部図書館。
『伊勢神宮』ありました。
カバーは都合で外されていますが、その装丁はやはり、この本に時間をかけて創った成果だと、改めて思いました。
本作りの最近の傾向は、「売れるためには・・・」その工夫一辺倒と言っても過言ではありません。
手に取って読んでみたい、そう思っていただける本。流行を追いかける本。一過性の本。こだわりの本。
誰もが目指しているのは「たくさんのなかから選ばれる本」
これまでの神宮の歴史を、著者・太田新之介が20年かけて、書き留めてきたものです。ぜひご覧いただきたいと思います。
意外と知らなかった、神宮内宮・正殿の敷地の広さ、そして建てられていた場所、建物の外観などの変遷。
なぜ伊勢の地に神宮がある・・・。
この本の魅力は建築家の視点だけで描かれているのではない、著者の見事なまでの探究心が、隠された歴史への「新説」をも展開しています。
(写真 静岡市立南部図書館のコーナーのワンカット)