新之介文庫だより

2013年9月19日
『水晶殿改修記』-35 建築設備

IMG_1223-1.jpg

 

新之介文庫の佐々木です。

水晶殿の外壁には、竪樋(たてどい)という屋根からの雨水を排水するものが見えないように、設計されています。

周りには樹木があるため、その落ち葉が詰まったりしますが、その対策はもちろんされています。

この建物の外観のデザインにはこれがふさわしいと考えた結果だと思います。

建物内部では、空調設備の機器が、将来古くなって取り換えの時期が来た場合の交換工事の対策も、考えられています。

30年先を見越した設計です。そこには天井裏などの見えないところまで、建築家のやさしい配慮が感じられます。

建物という器の中では、人間でいえば血管とも言える各種設備。使っているうちには、その働きが鈍くなったり、設備の更新は避けて通れない問題となります。

今回の改修工事では、建物の形状を変えないで、最良で最新の機器を設計に組み入れました。

工事を担当したのは浜松市に本社がある、日管(にっかん)株式会社。静岡県トップの有力設備会社です。

05-1.jpg現場担当は沼津支店長の落合さん始め、現場主任の佐々木、電気担当の野中、営業の斉藤さんたちです。

佐々木さんは長年の体調不良を押して現場に赴任しましたが、水晶殿からパワーをもらったのか、現場が終わるころには別の人のような元気さに。

やはりこの地は磁場が高く、パワースポットではないかと昔から言われている通りです。

水晶殿に入るとなぜか皆元気になり、笑顔になるのが分かります。

先日は水晶殿で行われたジャズライブに行ってきました。完成してから私も初めての公式訪問でしたが、夜景も素晴らしく熱海の夜を満喫しました。

今夜は満月です。さぞ美しい月が水晶殿を照らすことでしょう。

(写真 控之間天井裏の空調設備を説明する佐々木さん 下 水晶殿夜景)

 


2013年9月19日