新之介文庫だより
2013年5月23日
『水晶殿改修記』-24 随想再版に
新之介文庫の佐々木です。
水晶殿内装解体後の構造体など劣化調査により工事が中断となった。
改修計画の見直しが必要となったのです。
改修工事の難しさに関係者が直面することになった。
期間は2011年2月25日から6月28日まで4ヶ月間に及びました。
工事現場は安全確保のため閉鎖されましたが、私たちは構造計算見直しによる再設計の準備に入りました。
この先、工事が続行できるのかはっきりしない中、建築家はスタッフに準備をする指示を出しました。
私たちは、もし再開ができなかったら設計作業が無駄になるのでは、と心配しましたが…。
奇しくも中断は、3月11日に東日本大震災が襲い、日本国中がその対応に奔走している時期と重なりました。
太田は、「この中断は天が与えてくれた時間かもしれない。」と。
随想『水晶殿』(初版2010年6月発行)の再編再販に向けて動き始めていました。
4ヶ月間、工事関係者の現場での打ち合わせ会議も続いていました。
ただ何となく不安げながらで…。
(写真上 随想『水晶殿』・初版2010年6月発行 下 再版2011年12月発行 )
2013年5月23日