2011年12月17日
『水晶殿』-28 再生への道標
新之介文庫の佐々木です。
建築は完成した時から古くなっていく。
それは、形あるものの宿命である。
コンクリートや鉄などの構造材の劣化による建築強度の低下、
そして時代の生活様式の変化に対応できなくなり、
さらに、大きな地震に対して補強や改築が必要になる事も。
これらの命題にどう向き合うか。
水晶殿の建築的意味を考えた時、
この先何十年という「時の継承」に対する思いは、
次世代に伝えるべきではないかと思う。
建築は蘇生、再生を繰り返し、それをいかに成していくかにかかっている。
次章では、「建築とは何か」にせまります。
(写真 水晶殿構造モデル)
2011年12月17日