新之介文庫だより
2011年11月24日
『水晶殿』-24 そこに至る地中のトンネル
新之介文庫の佐々木です。
熱海『瑞雲郷』
その中にある庭園は、造営主が自らが造った「地上楽園」のひな型。
この庭園と、二つの建物 『旧会館』と『水晶殿』は一連のもの。
その二つの建物を結ぶ一本の道。
それが、地中で繋がっている隧道(ずいどう・トンネル)である。
このトンネルの果す役割・・・
全長120メートル、高さが7尺(2.1メートル)、幅が6尺(1.8メートル)。
このトンネルから掘り出した土石は、すべて場内で使用処理されたという。
数年前、著者はこのトンネルのど真ん中に一晩座った。
和蝋燭の灯りだけで、香を焚き一人で。
水晶殿の周辺には特殊な磁力が強く、磁気的なパワーがあるのでは・・・
そこに目にはみえない「気」の流れがあることを、蝋燭の炎の揺れで知る。
物音一つしない静寂の中で瞑想を終えた、その後の清々しい爽快感。
今でも懐かしく思う体験である。
2011年11月24日